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REPORT

決勝レポート Gr-2

BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITのST-5クラスで3連覇達成!

 スーパー耐久シリーズ第6戦「TKU スーパー耐久レースin オートポリス」のグループ2決勝レースが、11月20日(日)の午前に行われ、すでに予選でチャンピオンを獲得している、#13 ENDLESS ADVAN 86の元嶋佑弥/小河諒/村田信博組が優勝を飾って、有終の美を飾ることとなった。ST-5クラスでは#19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FITの古宮正信/松田智也/吉本晶哉組が優勝し、チャンピオンは#69 BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITの大野尊久/梅本淳一/窪田俊浩組が3位でゴールして3連覇を達成した。

ENDLESS ADVAN 86が4勝目を飾って、王座に華を添える

 午前8時から決勝レースのスタート進行が開始され、その時点での路面はセミウェット。雨が降る気配はないが、タイヤ選択にはそれぞれ頭を抱えることとなった。ST-5クラスは全車スリックタイヤを装着したものの、ST-4クラスは分かれて、フロントローに並んだ#13 ENDLESS ADVAN 86の元嶋佑弥/小河諒/村田信博組、#55 SunOasisAUTOFACTORY86のたしろじゅん/小野田貴俊/伊藤毅組はレインタイヤを履いたのに対し、セカンドローに並んだ#77 CUSCO with Key’s 86の山田英二/大嶋和也/木下隆之組、#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86の松井孝允/井口卓人/蒲生尚弥組はスリックタイヤを履いていた。

 序盤のレースをリードしたのは、もちろん元嶋と田代だった。これに続いたのは、やはりスリックタイヤを選んでいた#52 埼玉トヨペットGreenBrave 86の脇阪薫一で、逃げ続ける一方で、大嶋や井口は順位を落としていた。だが、12周目あたりからタイムが逆転するようになり、たしろが小野田に12周目に、そして13周目には元嶋が小河と交代。もちろん併せてスリックタイヤに交換する。その間にトップに立っていた、薫一もこれ以上の我慢は無用と、20周目には脇阪寿一と交代する。代わってトップに立ったのは大嶋で、22周目には井口は3番手まで上がったところで、早くも蒲生と交代。その真後ろには小河が続いていた。

 トップに立って逃げ続けた#77 CUSCO with Key’s 86の大嶋は、実に2時間近くも走行。53周目に代わった木下は1周のみ走って、すぐに山田と交代する。一方、やはりスリックタイヤでスタートして2番手を走行する、#41 TAKUMI×HERO’S SSR ings S2000の植松忠雄に続いていた、#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86は41周目に蒲生から松井に代わるも、なかなかピットから離れられない。蒲生の走行中にクラッチトラブルが生じたためだった。次の周には#41 TAKUMI×HERO’S SSR ings S2000も石川京侍に代わると、#13 ENDLESS ADVAN 86の小河が2番手に上がり、#77 CUSCO with Key’s 86の最初のピットストップ後には、待望のトップに返り咲くこととなる。そして58周目からは再び元嶋がコースへ。

 その後は、再び#41 TAKUMI×HERO’S SSR ings S2000の石川がトップを走り、植松への交代はラスト6分まで! その結果、#13 ENDLESS ADVAN 86の元嶋にトップを明け渡しこそしたが、2位でのフィニッシュを果たすこととなった。#13 ENDLESS ADVAN 86は、これで今季4勝目をマーク。予選のうちに決めていたチャンピオンに、華を添えることとなった。

 3位は脇阪兄弟と松田晃司がドライブする#52 埼玉トヨペットGreenBrave 86が上がり、2戦連続で表彰台へ。最後に一矢報いたかった#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86は6位にまんじた。

ST-5クラスは#19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FITが後半戦で3連勝!

 ST-5クラスでは4位にさえ入れば、3連覇達成となる#69 BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITの大野尊久/梅本淳一/窪田俊浩組だったが、序盤にまさかのアクシデントが。3周目に大野が後続車両に追突されて、最下位まで順位を落としてしまったのだ。幸い、走りには支障が出るほどのダメージではなかったため、追い上げを敢行することとなった。

 その間にトップを走ったのは、#19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FITの古宮正信ながら、背後には#17 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dの谷川達也が。パワーのハンデを濡れた路面で補われた谷川は食らいついて離れず、16周目に古宮がコースアウトを喫したため、そのあとはトップを走行することともなった。しかし、路面が乾いてくると#19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FITのペースが上回るようになり、#17 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dが野上達也、井尻薫への交代を早めに行ったこともあり、トップは入れ替わることに。終盤に井尻が#19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FITの吉本晶哉が見える位置まで近づくも、もはやそこまでだった。

 その結果、古宮と松田智也、吉本の#19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FITは、ラスト3戦の連勝に成功。しかし、#69 BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITは3位まで追い上げたこともあり、チャンピオンは大野と梅本淳一、そして窪田俊浩が獲得し、シリーズ3連覇を達成することとなった。

総合優勝(ST-4クラス優勝)#13 ENDLESS ADVAN 86

元嶋佑弥

「いっぱい走りました。もっと走りたいです、楽しかったです(笑)。スタートでレインタイヤを選んだのは、結果としてどうだったんですかね。ピットのタイミングとかで負けちゃったんで、僕もレインタイヤですごくプッシュしたんですが、ピット終わってみれば逆転されていたし、結果として、まぁ良くはなかったのかもしれないけど、展開に助けられて、また最後に勝って終われたんで、それは良かったと思います」

小河諒

「スタートタイヤをどっちで行ったのが正解か、結局分からないんですけど、スリックで行った86号車(TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86)にトラブルがなければ、けっこう上にいたので、もしかしたらあの時点でスリックだったのかなっていうのが、ちょっと反省点で。あとはやっぱりスタートからスリック履いているのと、レース中の濡れたところでニューのスリックで行くのと、僕その状態だったんですが、なかなか皮が剥けなくて。最初ペース上がるのに時間がかかっちゃったんで、そのへんを考えると、もしかして作戦は失敗したのかもしれないけど、運も味方したし、ペースも良かったし、最後、元嶋も5秒台を刻んでくれて優勝。シーズンの締めくくりを飾れて、本当に良かったです」

村田信博

「いいレースでした。勝てる流れで、他もトラブっていましたが、流れが良かったですね。本当にみんな頑張ってくれました。気持ちよく終了です!」

ST-5クラス優勝 #19 BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FIT

古宮正信

「連勝しているチームがなかったので、すごく良かったと思います。ただ、シリーズランキングの方は、前半の2戦を落としているので、ちょっと届かなかったんですが、チームとしてクルマもスタッフもドライバーもすごくいい働きをしてくれて、最後うまい感じで締めくくれました」

松田智也

「僕は2番手で走っていたんですけど、デミオの17号車(DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D)とは、ちょうどピットの入るタイミングが違っていて、前が見えない状態で走っていたんで、安定したペースを出すことだけ、集中して走っていました。今回、優勝できましたが、シリーズ獲れなかったのは残念に思います。複雑ですね」

吉本晶哉

「3連勝できて、ポールも獲れて、やれることは全部やったので、足りないのはもう仕方ない。でも、クルマはたぶんクラスの中でいちばん仕上がっていると思うので、それを同じドライバーとチームのメカニックと、作れたことはすごく良かったと思います。ありがとうございました」

ST-5クラスチャンピオン #69 BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT

梅本淳一

「今日はちょっとね、持ち込みから後手後手に、19号車に対してなっていて、ラップも負けている、ましてや予選も不運な間合いで行って負けちゃって。しかも、69号車で4番手スタートって初めてちゃうかな? 過去最悪の予選ポジション。それで決勝も3周目にドカ〜ンと当てられて、最下位まで落ちて。そこから追い上げて3位。みんなドライバー、120%ずつ出し合って。もっと賞賛すべきはメカ。ドライバー交代の時に2台抜いたからね、完璧! 完璧な仕事ができた、チームで。ありがとう、心から感謝しています」

大野尊久

「もうホント、3連覇! シリーズチャンピオン獲りたかったので、負けるわけにはいかなかった。正直、ぶつけられた時には諦めかけたんですけど、それを無線で『仕切り直し!』って。それでなんとか行けたから、本当に良かったです、男泣きです。涙が出ました」

窪田俊浩

「いや〜、苦しかったですね。レースって分からないですね。でも、諦めずに頑張ったんで。僕も今シーズン、初めてプッシュ、プッシュして、なるべくタイムを落とさずに。ベストな状態じゃないんですけど、ポジションをキープできるように頑張ったんで、あとはチームワークですよね。ミスなくやれたんで、アベレージも高く行けたんで、なんとかこのポジションで行けたので、ちょっと肩の荷が降りました」

 

(はた☆なおゆき)

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