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RACES ARCHIVE 2014

REPORT

予選レポート

#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rが5戦連続でポールポジションを獲得

 スーパー耐久シリーズ2014最終戦の予選が11月8日、曇天のオートポリスにおいて行われ、尾本直史/星野一樹/青木孝行組の#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rが、出場した5戦すべてでポールポジションを獲得し、チャンピオン獲得へ順調な滑り出しを見せた。

 前日までの穏やかな晴天からうってかわり、予選日は朝から明るい曇天となった。気温も15℃に達せず冷たい風も吹いて肌寒い天候となった。ピットウォークの時間帯にはポツポツと雨粒が落ちて来たがコースを濡らすまでにはいたらず。14時30分から始まった公式予選はドライコンディションで行われることとなった。今回は鈴鹿でフォーミュラ・ニッポンとそのサポートレースが開催されることもあり、スーパー耐久のレギュラードライバーも一部変更が見られた。

 4台が参加したST-Xクラス、Aドライバー予選では#16 GAIA POWER BMWの横溝直輝が唯一1分48秒台のトップタイムをマークし、#3 ENDLESS•ADVAN•BMWの峰尾恭輔、#81 GT-Rの尾本と続いた。Bドライバーでは中盤に#81 GT-Rの星野一樹が1分47秒570というタイムを叩き出してトップを奪った。A、Bドライバーのタイム合算により、これで#81 GT-Rが5戦連続のポールポジションを獲得。前回の鈴鹿はポイントランキングにより得たポールポジションとはいえ、出場したすべてのレースでポールポジションを得て、安定した速さをアピールした。2位には#3 BMW(峰尾/YUKE TANIGUCHI/飯田章)、3位は#16 BMW(横溝/HIRO/密山祥吾)で4位は#32 ケーズフロンティアDR Audi R8(小林崇志/ARTE ROSSI/山脇大輔)となった。「これで明日は完走さえすればチャンピオン獲得ですが、それはそれでプレッシャーですね」と青木は苦笑した。

インプレッサかランサーか? 予選トップは#20 RSオガワADVANランサー

 ST-1クラスは2台が参戦。#37 KeePer I.P.Sのレギュラードライバーが欠場となり、代わりにドライブを担当することになったのが、GTドライバーのアンドレア・カルダレッリと今年の全日本F3シリーズ2位である山下健太。このふたりが共にコースレコードを叩き出してクラスポールを獲得。ポイントリーダーの#9 Faust Racing BMW Z4(堀主知ロバート/佐藤茂/土屋武士)は2位だった。


 6台が出場したST-2クラスでは、逆転チャンピオンを狙う大橋正澄/阪口良平/松本武士の#20 RSオガワADVANランサーは、大橋、阪口ともトップタイムをマークしてポールポジションを獲得した。前回優勝したことでポイントリーダーに迫った状態であるが「明日はまず勝って、相手の結果待ちです」と阪口。ポイントリーダーである大澤学/吉田寿博/松田晃司の#59 STURM・MOTUL・EDインプレッサは、しっかりと2位につけている。

 全6クラスのうち既にチャンピオンが確定しているST-3クラスには6台の車両がエントリー。Aドライバー予選でコースレコードをマークしたのは#34 asset ings Z34の藤波清斗だった。Bドライバーである松原怜史とのタイム合算でも、今年のチャンピオンである前嶋秀司/佐々木雅弘/廣川和希の#35 asset ings Z34を僅差で退け初のポールポジションを獲得。「これまでもポールを獲るチャンスはあったのですが今回は獲ることができてすごく良かった。勝って来年につなげたいです」と藤波は笑みを見せた。3位は田中徹/田中哲也/長島正明の#15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34だった。

ST-4、ST-5クラスはポイントリーダーが手堅くポールを獲得

 最多15台のエントリーを集めた激戦区であるST-4クラスは、ポイントリーダーである植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央の#41 UEMATSU×TRACY SPORTS ings S2000が今季5回目のポールポジションを獲得し、2年連続チャンピオン獲得に向け一歩前進した。「明日は8位以上でいいのでプレッシャーは全くありません。チームも相方も信頼していますから勝って決めたいですね」と植松。2位には蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允の#86 GAZOO Racing SPIRIT 86がつけ、シリーズ2位である小林康一/塩谷烈州/木下淳の#58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5は7位と厳しい順位となった。

 7台が参加したST-5クラスでは、上位陣がコースレコードを塗り替える速さを見せた。ポイントリーダーである梅本淳一/大野尊久/奥村浩一の#99 BRP★J’S RACING フィット3が3回目のポールポジションを獲得。「明日は4位以上でいいんですが、レースは何があるか分からないから気を引き締めて戦いたい」と梅本。2位につけたのは山下潤一郎/山田英二/荒井康裕の#2 ホンダカーズ野崎 with BOMEX。ランキング2位の松井猛敏/中島保典/荒聖治の#95 SPOON FIT3は3位とフィット3がトップ3を占めた。

 

(皆越和也)

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