SUPER TAIKYU

RACES ARCHIVE 2015

REPORT

予選レポート

ENDLESS ADVAN BMWが、初めてのポールポジションを獲得

 スーパー耐久シリーズ第2戦の予選が、スポーツランドSUGOを舞台に、5月23日(土)に行われ、ポールポジションはYUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/元嶋佑弥組の#3 ENDLESS ADVAN BMWが獲得した。


青木孝行が速し! ただひとり1分20秒台でレコードタイムを更新する

 第2戦の予選は、まるで初夏を思わせる好天の中で行われた。金曜日には1時間ずつ専有走行が3セッション実施され、最速タイムを記したのは#5 MACH MAKERS GT-R。青木孝行が1分21秒524を記し、「予選では21秒台の前半は、確実に行くでしょう」と語っていたもの。

 Aドライバーのセッションで、終始トップにつけていたのは#3 ENDLESS ADVAN BMWのTANIGUCHI。周回を重ねるごと、着実にタイムを縮めていき、一度ピットに戻った後の再アタックで23秒406をマークする。その直後、#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの星野敏が、HPコーナーでクラッシュ。赤旗が出されて15分ほど中断した後、残り3分19秒で計測は再開される。ST-Xクラスのほとんどの車両が再度コースインして、わずかながらもタイムを伸ばしたものの、ステイしていた#3 ENDLESS ADVAN BMWのタイムには及ばなかった。

 Bドライバーのセッションでは、10分以上もピットで待機していた#5 MACH MAKERS GT-Rの青木が、自らの予想をも超え、ひとり21秒台を切る、20秒965をマークしてトップに。しかし、合算タイムでは#3 ENDLESS ADVAN BMWがトップ。峰尾が二度もピットに戻り、そのつどタイムを上げていき、ラストアタックで21秒766にまで縮めたのが功を奏した格好だ。このセッションの2番手は#16 REAF REAL ESTATE KiiVA BMWの片岡龍也で、21秒650をマーク。#5 MACH MAKERS GT-Rは、白井剛がAドライバーセッションで4番手につけていたことも合って、決勝には2番手からスタートを切ることになった。

ST-3クラスは岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34がトップ

 ST-2クラスではAドライバーのセッションで大澤学が31秒803を、Bドライバーのセッションで松田晃司が31秒206を、それぞれマークしてトップにつけた、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIが2戦連続でクラス最前列、そしてST-Xクラス勢の背後に並ぶこととなった。2番手は下垣和也/小林且雄/松本武士組の#20 RSオガワADVANランサーが獲得した。


 ST-3クラスでは、常に最速を誇る#34 asset ingsテクノZ34が、何と2番手に。前嶋秀司は31秒760でセッションのトップだったものの、「いろいろやり過ぎて失敗した」佐々木雅弘は3番手に留まっていたためだ。合算タイムでトップに立ったのは、長島正明が前嶋にコンマ2秒差の31秒971で2番手につけ、そして田中徹が31秒536でトップにつけた、#15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34だった。

 そして、ST-4クラスのトップは#95 孚海国際×SPOON S2000が獲得。松井猛敏が他を1秒半も引き離す32秒628をマークすれば、中島保典もまた32秒752をマーク。中島は#93 TAKUMI×UEMATSU×SKR S2000の太田侑弥に肉薄されたものの、合算タイムでは一歩も近づけさせなかった。2番手は植松忠雄と太田がアタックを担当した、#93 TAKUMI×UEMATSU×SKR S2000が獲得した。

 ST-5クラスは、Aドライバーのセッションで#69 BRP★J’S RACINGフィット3の大野尊久が、唯一40秒を切る39秒679をマークしてトップに。これに#2 ホンダカーズ野崎with CUSCO & BOMEXフィットの山下潤一郎が40秒277で続いていた。Bドライバーのセッションでは、#2 ホンダカーズ野崎with CUSCO & BOMEXフィットの山田英二が39秒493をマークして、まわりを牽制するも、#69 BRP★J’S RACINGフィット3の助っ人、チャールズ・カキンが40秒015をマーク。その結果、合算タイムでは僅差ながらも#69 BRP☆J’S RACINGフィットがトップに立つこととなった。

ST-Xクラストップ(ポールポジション)#3 ENDLESS ADVAN BMW

YUKE TANIGUCHI

「最後ピットでステイしたのは、実のところ燃料が足りなかったから(苦笑)。出て行って最終コーナーとかで止まったら嫌じゃないですか? だから、僕はギリギリのトップなんです。今年のクルマは安定感があるんで、去年のクルマとは違って、おそるおそる行かなくてもいいんだけど、どこまで行けるのか、まだきっちりつかめていない。それがちょっとずつつかめてきているんで、もう少し走り込むと決勝中には、もうちょっと速くなると思います。いちばん前からスタートできるんで、いかに逃げるか。ここは特に抜き難いんでね」

峰尾恭輔

「TANIGUCHIさんが頑張ってくれましたし、うちも昨日から良かったんで、普通にアタックが決まれば、ポール獲れるかな、って感じはあったんですが、出て行ったらかなり路面温度が上がっているせいなのか、クルマのバランスが激変していて。予選中にセットアップを繰り返したら最後に良くなって、何とかギリギリでポールポジションを獲れたのかな、って感じでした。前回とは対照的に、今回はいちばん前からのスタートなので、大事に行きたいですよね。このクラスで3年目なんですけど、やっとポール獲れたので大切に何事もなく、みんなが自分の力を発揮できれば、また勝てるんじゃないかな、と思っています」

ST-2クラストップ #59 DAMD MOTUL ED WRX STI

大澤学

「暑かったので、ちょっと昨日よりもグリップも落ちているし、エンジンパワーもなかったんですが、まわりよりうちの方がマシだったのかな、という感じで。前回はちょっとクルマ的にも遅かった部分もあったんですが、今回はちゃんと仕上げてきたんで、みんなが速くなるよう努力してくれて、頑張った結果が出たんじゃないかと思っています」

ST-3クラストップ #15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34

長島正明

「何年ぶりか忘れましたが、嬉しいです。ポール獲れたっていうのは、岡部自動車クラッシュギャルズがみんな、かわいいから何とか(笑)。本当にね、今までずっとZをやってきて、まわりがどんどん速くなっていって、うちだけ開発が遅れていたというか……。足まわりだとか、エアロだとかいろいろやって、何が良かったのかさっぱり分からないんだけど、金曜日からいろいろ全部のものがまとまったのかな? それで自分もそこまで必死に走ったとかじゃなくて、丁寧に走ったら知らないうちにタイムが出たと言う感じなんで……。たぶんクルマが良くなったんだと思います。でも、そんな甘くない男なんで、いい時は三日のうち一日ぐらいしかないから、それがないように、明日もいい結果が出るように頑張ります」

田中徹

「何年も悩まされ続けた、えげつないどアンダーが昨日、初めて解消されまして。昨日の2回目のセッションからアンダーを消せるセットを見つけられて良くなりました。何よりもポールポジションを信じて待っていてくれた、岡部自動車クラッシュギャルズ、あの子らのおかげだと思います(笑)。しばらく表彰台に乗っていませんねぇ、トラブルが多かったですから。行けるかなと思ったら、去年もここでハブが折れるとか、いろいろありましたからね。なんとか勝ち残れるようにしたいです」

ST-4クラストップ #95 孚海国際×SPOON S2000

松井猛敏

「我ながら、いいタイムを出せました。今回は暑いからタイム出ないかと思いきや、暑い方が一発のタイムは出しやすかったです、不思議と。路面温度の暑い方が、僕らのクルマ、うまく合わせられたセットだと、一発には良かったみたいです。これが決勝で長く走っちゃったら、分からないですけど。明日、涼しくなるとか言っているから、また分からないんですけど、そうは言っても先頭から出られるのは有利なので、ポジションキープしたいと思っています」

中島保典

「松井さんのインフォメーションどおりだったので、普通に走ったらタイムが出た、という感じでした。S2000はコーナリングマシンなので、SUGOは有利なコースだと思いますから、しっかり勝ちに行きます」

ST-5クラストップ #69 BRP☆J’S RACINGフィット

大野尊久

「ちょっと路面温度が高過ぎたので、去年のタイムは出せなかったんですが、初日、木曜日の練習からいいセットは出せていたので、その流れを保ってポールが獲れて良かったです。チャールズもものすごいいいドライバーで速さも持っていて、素晴らしい仕事をしてくれたので、獲れたのだと思います」

チャールズ・カキン

「このサーキットの路面はグリップが高いですね。昨日より高くなって、直線では遅くなりましたが、コーナーはもっと速くなりました。結局、いい感じでした。レースは楽しみます」

 

(はた☆なおゆき)

  • YOKOHAMA
  • D'STATION
  • Y's distraction
  • MAZDA
  • ENDLESS
  • GTNET
  • WORK
  • CUSCO
  • 日産・自動車大学校
  • 王子サーモン
  • フクダ電子
  • 株式会社大和ラヂエーター製作所
  • Swisstrax
  • NAPAC
  • GAZOO Racing
  • NISMO
  • BRIDE
  • swift
  • enable
  • vivaC
  • TECHNO FIRST
  • ings
  • Super Taikyu SERIES.
  • S.T.O
  • Super Taikyu SERIES.