- ホーム
- RACES
- RACES ARCHIVE
- Round.1 REPORT
- 予選レポート
予選レポート
開幕戦のポールポジションはMach MAKERS GTNET GT-Rが獲得!
ツインリンクもてぎで幕を開けたスーパー耐久シリーズの予選が4月2日(土)に行われ、ポールポジションは藤波清斗と星野一樹がアタックを担当した、#5 Mach MAKERS GTNET GT-Rが獲得。揃ってレコードタイムも更新した。この予選では新規参入チームの健闘も目立ち、ST-1クラスでは星野敏/荒聖治組の#777 D’station Porsche 991が、そしてST-5クラスでは芝谷純三/相原誠司郎/伊藤俊哉/河野利尚組の#4 THE BRIDE FITがトップとなった。
ST-4クラスのトップを初めてTOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86が獲得する
今年から予選のシステムが一部変更となり、従来はST-X、ST-1、ST-2、ST-3クラスのグループ1が先に走っていたが、ST-4とST-5クラスのグループ2が先に走ることとなった。AドライバーとBドライバーのタイム合算でグリッドが決められるのは、従来どおりである。
まずはST-4クラスでトップになったのは、松井孝允/井口卓人/蒲生尚弥組の#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86。Aドライバー予選が始まって8分目に赤旗が出されたが、その直前に松井が2分8秒551をマークしてトップに。Bドライバー予選では井口が8秒667で2番手に甘んじ、#13 ENDLESS ADVAN 86を駆り、8秒422をマークした小河諒にトップを譲ったものの、合算ではトップに立つこととなった。なお、村田信博/小河/元嶋佑弥/島谷篤史組の#13 ENDLESS ADVAN 86は3番手で、間には植松忠雄/井出有治/石川京侍組の#41 TAKUMI×HERO’S SSR ings S2000が割って入っている。
そして、ST-5クラスでは初参戦のチームブリッドが、公式テストの勢いそのままにトップを獲得。昨年のFIT 1.5チャレンジカップ鈴鹿シリーズのチャンピオン、芝谷純三と昨年のもてぎシビックチャンピオンの相原誠司郎が揃ってトップタイム、1分17秒830、17秒690をマークし、伊藤俊哉と河野利尚とともに駆る#4 THE BRIDE FITをクラス最前列に並べることとなった。ST-5クラスの3連覇を目論む、大野尊久/梅本淳一/窪田俊浩/大賀裕介組の#69 BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITは2番手につけている。
ポールポジション争奪戦は、1分49秒台の領域に突入!
続いて行われたグループ1の予選では、急きょドライバー編成を改め、藤波清斗をAドライバーに起用した#5 Mach MAKERS GTNET GT-Rが1分49秒642でトップ。若手の奮闘に気合いを高めた、星野一樹がBドライバー予選で49秒183をマークし、従来のレコードタイムを1秒半も短縮した。もちろん、白井剛と青木孝行とともにポールポジションを獲得したわけだが、驚くべくはBドライバー予選では8台がレコードを更新し、そのうち6台が49秒台に乗せていたこと。特に#22 Clearwatar Racing by Mooncraft Carsのマクラーレン650S GT3を駆る加藤寛規は、星野と1000分の3秒差! 総合でも2番手につけ、モック・ウェン-サンと濱口弘とともにフロントローに並ぶこととなった。3番手は内田優大/藤井誠暢/平峰一貴組の#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが獲得した。
ST-1クラスには2台が出走し、星野敏が1分56秒009、荒聖治が55秒565をマークした、#777 D’station Porsche 991がトップ。そして、ST-2クラスでは4連覇を目論む、大澤学/後藤比東至組の#59 DAMD MOTUL ED WRX STIが、それぞれ2分2秒763、3秒694でトップにつけている。2番手は冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組の#6 新菱オートDIXCELエボXが獲得。
ST-3クラスでは堀田誠が2分4秒500で3番手に、そして阪口良平が2秒108でトップだった、#38 MUTA Racing TWS IS350が合算でトップに。Aドライバー予選で小松一臣が3秒730でトップだった#14 岡部自動車KYOSHIN195 Z34は3番手で、その間に割って入る2番手は、嵯峨宏紀/山下健太/新田守男組の#62 DENSO Le Beausset RC350が獲得した。
ST-Xクラストップ(ポールポジション)#5 Mach MAKERS GTNET GT-R
藤波清斗
「今回はいろいろあって、急きょAドライバーになりまして、いつもCドライバーなので、ニュータイヤやニューブレーキなど乗ったことなかったので、その面でもいいチャンスもらえました。やっぱりちょっと合わせ切れなかったんですけど、すごくいい経験できて良かったです。決勝も普通に行けば大丈夫なんですけど、5時間もあるので気を抜かずに集中していきます」
星野一樹
「青木さんも白井さんもいいタイム出していたし、清斗もAドラ予選でいい走りしてくれたので、自分だけ流れを切りたくなかった。何とかポール獲りたかったので、去年けっこうBドラ予選で悔しい思いをしていたんで、GT-Rの中でトップ獲りたかったし、もちろん全体のベストが良かったんですけど、そういう意味では自分との戦いだったので、まずはホッとしています。長いレースだから、いろいろあると思うので、ブレーキやタイヤをセーブして、そういう意味ではチームワーク、みんなで力を合わせてやれば絶対にトップでゴールできると思うので、全然心配ないです。一番前からスタートして、絶対に一番前でゴールします!」
ST-1クラストップ #777 D’station Porsche 991
星野敏
「ちょうど雨が降る前に、アタックが終わったので良かったです。クルマのセッティングが決まっていて、すごく走りやすかった。このポルシェで長丁場を走るのは、初めての経験なんですが、しっかり頑張ります」
荒聖治
「クルマのバランスとか、すごく調子いいです。いい予選ができたと思います。クリアラップも取れましたし、いい感じで走れました。星野選手もいいタイム出してくれたし、すごく乗れているので、ふたりで好感触を持っているので、決勝も安定していいペースで走り続けたいですね。(総合で)どれだけ上に行けるか分かりませんが、ノーミスで頑張ります」
ST-2クラストップ #59 DAMD MOTUL ED WRX STI
大澤学
「今年はほぼすべてのメンバーが変わって、新しい体制になったんですが、それでもポールが獲れたので、ひとまずはホッとしています。決勝はまた、トラブルなく走るのがいちばん難しいと思うので、みんなで頑張って、そういうミスをしないように、何とか優勝できるように頑張ります」
後藤比東至
「もう、嬉しいです。昨日までは全然乗れなくて迷惑かけていたんですが、予選を何とかまとめられて良かったです。雨がちょっとパラパラしていたので、すごくナーバスになっていたんですが、とにかく落ち着いていこうと。もうちょっと行けたんですけどね。決勝では、やれることをやります。何しろ3連覇しているチームなので、プレッシャーが半端ないんで(笑)」
ST-3クラストップ #38MUTA Racing TWS IS350
堀田誠
「ちょっと雨がぱらつき始めたので、なるべく早くタイムを出そうとやっていたんですが、僕は何とか想定タイムをクリアできていたので、あとは良平選手にまかせて、何とか頑張ってくれたので、本当に良かったです。明日のスタートも良平に行ってもらいますから、何とかいい順位で戻ってきてくれればいいですね。そろそろ勝ちたいですねぇ、でも女神がなかなか微笑んでくれないんですよ(笑)」
阪口良平
「昨日からニュータイヤで出て行った時に、1周目で行けるって分かっていました。路面温度が3度ぐらい低かったんですが、3度なら行けるだろうと。正直、ちょっと前に追いついちゃって、引っかかっちゃったんですが、それがギリギリロスないところだったので、『一番だよ』って言われたら、それ以上行く必要がなかったので。いちばん最小限の計測1周で走れたので、僕は満足です。このタイヤを僕がスタートで使うので」
ST-4クラストップ #86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86
松井孝允
「昨日と今日と、もちろんセッティングを影山監督を始め、チームがいっぱい考えてくれて、今週ベストを出せたので本当に満足しています。ただ、予選も大事なんですけど、5時間後のチェッカーがもっと大事なので……。とはいえ、チーム一丸となって戦えれば、自ずと結果が出ると思うので、まずは完走を目指して、いや優勝を目指します(笑)」
井口卓人
「Aドライバーの予選で松井選手が2番を引き離して、タイミングも赤旗が出たりして良かったんで、いいタイミングで行けて。僕はちょっと雨まじりで難しい予選だったんですが、何とかタイムはある程度出せて、かなり僅差だったみたいなんですけど、初めてポールが獲れて良かったです。ポールももちろん嬉しいんですけど、長い決勝なのでちょっと気持ち切り替えて、5時間をしっかり走れる状況を作りたいと思います」
ST-5クラストップ #4 THE BRIDE FIT
芝谷純三
「公式テストも順調だったんですけど、今回も練習から好調ですね。こういうポジションで予選を無事に終えられて、何よりこのチームは最高です。決勝は長い、5時間のレースになりますので、とにかくミスなくしっかり周回を重ねて勝てるように頑張ります。もてぎでレースするのは初めてで、最初はコースに慣れるのに時間がかかったんですが、チームメイトがもてぎシビックのチャンピオンなので、いろいろ指導もしてもらってコースに慣れて、今はもうばっちり、大丈夫です」
相原誠司郎
「Aドライバーの方がけっこういいタイムで走っていたので、チームに『出せ、出せ!』と言われて、ハッパかけられていたんですけど(笑)、まぁ出せて良かったです。ちょっと雨の状況と、クリアラップを取るのと、その組み合わせ的には良くなかったんですけど、でも結果が良かったので。耐久レースは初めてなのですが、安全に完走目指して走りたいと思います」
(はた☆なおゆき)
- ホーム
- RACES
- RACES ARCHIVE
- Round.1 REPORT
- 予選レポート