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決勝レポート
第2戦以来の勝利を、#28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が獲得!
スーパー耐久シリーズ第5戦の決勝レースが9月1日(日)に、岡山国際サーキットで開催された。久々の3時間レースながら、その間の天候変化は目まぐるしく、車両回収とも合わせ、セーフティカーが3回も入ったほど。まさに激動のレースを制したのは、ファリーク・ハイルマン/片岡龍也組の#28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3。藤井誠暢/佐々木大樹/GAMISAN組の#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが、1秒5の僅差で2位につけた。
スタート直後の激しい雨に見せ場を作った2台のランサー
RSオガワADVANランサーと新菱オート☆DIXCELエボIXが総合トップも走る
決勝の行われる日曜日は、早朝から雨が降っていたものの、スーパー耐久の決勝スタート進行が始まるまでは、そう勢いは強くなかった。ところが、フォーメイションラップが始まろうという頃から、にわかに強さは増してフォーメイションラップが1周追加されるまでとなっていた。そんな過酷な状況にあって、もちろんトップで1コーナーに飛び込んでいったのは、ポールポジションからスタートの#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rを駆る青木孝行。後続がウォータースクリーンで視界を遮られる中、わずか1周で2秒のリードを築く。
予選レポート
GTNET ADVAN NISSAN GT-Rが2戦連続でポールポジションを獲得!
スーパー耐久シリーズ第5戦の予選が8月31日(土)に、岡山国際サーキットを舞台に開催された。台風接近の影響でコンディションは大荒れの中、ポールポジションは星野一樹/青木孝行/尾本直史/組の#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rが獲得した。
合算タイムでGTNET ADVAN NISSAN GT-Rがまたもポールながら、
コースレコードは片岡龍也が塗り替える!
金曜日に行われた練習走行は3セッションのうち、最初のセッションのみドライコンディションが保たれていた。ここでトップタイムをマークしたのは、#24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rをドライブした藤井誠暢。しかし、このとき記録された1分32秒849は従来のレコードタイムを上回ったものの、まずターゲットタイムとはなり得ないのは明らかだった。というのも、セッション2の途中から雨が降り出し、その後はずっとウェットコンディションに。しかも、台風接近の影響で予選の行われる土曜日が、天気に恵まれるのは限りなく不可能であったからだ。
第5戦プレビュー
46年ぶりだったマツダのレシプロエンジン搭載車の勝利!
前回の富士ラウンドにおいて、ST-5クラスで#17 DIXCELアラゴスタNOPROデミオが初優勝を挙げたが、ふと気がついた。マツダのロータリーエンジンは、RX-7などでさまざまなレースに勝っているが、レシプロエンジンでの勝利は……と。ワンメイクレースならいざ知らず、複数の車種によって争われるレースで、過去に勝ったことがあるのだろうか。正直なところ、筆者の記憶にはなかったため、レース史家として名だたる林信次氏に問い合わせてみた。すると、次のような回答が。
「67年8月20日の全日本スポーツカーレース富士大会の全日本ツーリングカーレース/T-Ⅰクラス (左回り)で、大橋孝至選手のファミリア1000クーペが勝っていますね。オート東京時代の優勝はこれだけだと思う。鈴鹿の西コースに碧南マツダの田中梅夫さん(中嶋悟の恩師)がやっぱりファミリアクーペで一台だけ頑張っていたが、2位が最高位だったみたい。ということは、46年ぶりの快挙かな。なので、初めて、ではないです」
実に46年ぶりと! どおりで記憶にないわけだ。もちろん、そのことはマツダのレシプロエンジンの性能云々ではなく、レースにおいてはよりロータリーエンジンに力を入れてきたということ。そのロータリーエンジンも今は生産が休止されており、これからはレシプロエンジンで新たな歴史が刻まれていくのだろう。なお、これまで唯一の勝利はスプリントレースで挙げられているため、耐久レースにおける勝利はデミオが初めてということになる。
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